映画|ドラマ映画『ボーダーライン』深淵をみつめる|ドゥニ・ヴィルヌーブ監督 映画『ボーダーライン』に寄せた散文詩です。アメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる麻薬戦争に、エイリートFBI捜査官が派遣されて……という内容。クライムアクションとして楽しめる作品ではあるが、執筆者は、アレハンドロの双眸に釘づけ。執念が、ある種の輝きを放っている。褒められたものではないのかもしれないが、生きる意味になる執念であるならば、それはやはり美しい。 2025.08.16映画|ドラマ
映画|ドラマ映画『ア・ゴースト・ストーリー』幽かな気配|デビッド・ロウリー監督 映画『ア・ゴースト・ストーリー』に寄せた散文詩です。誰もいない部屋。忘れられた場所。もうこの世にいない人。不在が、より一層、存在の気配や記憶をきわだたせる。そんなイメージを音楽と描写で表現するデビッド・ロウリー監督の幻想譚。執筆者が溺愛する映画作品。 2025.08.16映画|ドラマ
映画|ドラマ映画『ピアニスト』薔薇密室|ミヒャエル・ハネケ監督 映画『ピアニスト』に寄せた散文詩です。人間の心をえぐるミヒャエル・ハネケ監督作品。ヴィルヘルム・ハンマースホイの絵画や、皆川博子の短編小説に触れたときの心象が、鑑賞中、しばしばちらつきました。おどろおどろしい秘密にこそ宿る美しさを感じます。 2025.07.28映画|ドラマ
映画|ドラマ映画『007 スカイフォール』美しい孤独|サム・メンデス監督 映画『007 スカイフォール』に寄せた散文詩です。ジェームズ・ボンドが、任務と自らの過去、そして喪失と再起に向き合う物語。崩れゆく信頼や揺れる忠誠のなかで、それでもなお自分自身を取り戻そうとする姿を描いた、サム・メンデス監督作品です。劇中の「復活」というセリフがたまりません。 2025.07.20映画|ドラマ